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軽貨物の採用コストは1人あたり平均7.2万円|単価交渉の材料として知っておきたい相場感

軽貨物ドライバー1人あたりの採用コスト相場(平均約7.2万円)を、単価交渉や契約継続の話し合いの材料として使う視点で解説します。

執筆・査読: 軽配送Labo 編集部(株式会社ファンリミット) /

一次ソースを確認して執筆し、査読のうえ公開しています。現場コメントは実際に軽配送に携わる運営メンバーが書いています。 記事の作り方

軽貨物ドライバー1人を採用するのに、会社側は平均7.2万円かけている

軽貨物ドライバーの採用支援サービスを提供する事業者の実績データによると、導入企業の平均採用単価は約7.2万円というケースが報告されています。これは「求人を出してから1人採用するまでにかかった費用」の目安で、委託先や元請けが新しいドライバーを1人確保するのに、それなりのコストと手間をかけているということです。

この数字は単価交渉や契約継続の場面で、ドライバー側が持っておいて損のない相場観です。委託先が新しい人を探すより、今いる自分と条件面で折り合いをつけて契約を続けたほうが安上がりというケースは珍しくありません。

この記事で分かること

  • 軽貨物業界の採用コストの相場観(1人当たり平均7.2万円という調査結果の中身)
  • 一般的な中途採用のコスト相場との比較(業界全体では採用コストが高止まりしている背景)
  • この数字を単価交渉や契約継続の話し合いにどう活かせるか
  • 交渉の材料にする際に気をつけたいこと

軽配送業界ではどうなのか

軽貨物の委託ドライバーは、正社員のような雇用契約ではなく業務委託契約が中心です。そのため「採用コスト」という言葉自体、ドライバー本人にはあまりなじみがないかもしれません。ただし元請け・委託会社の側から見れば、ドライバー1人を確保するプロセスは求人広告への出稿、面接、面談の日程調整など、通常の採用活動とほぼ同じ手間がかかります。

軽貨物ドライバーの求人は、Indeedやバイトルのような一般的な求人媒体だけでは応募が集まりにくいという声もあり、軽貨物特化の採用支援サービスが登場しているのもこうした背景があります。委託会社にとって「辞められて、また一から採用し直す」ことは、時間的にも金銭的にもコストになる、という構図です。

裏を返せば、すでに稼働している委託ドライバーは、委託会社にとって「再採用コストをかけずに済んでいる存在」でもあります。単価交渉や契約更新の場面では、この視点を持っておくと話がしやすくなります。

数字で見る採用コストの相場

軽貨物ドライバー向けの採用支援サービス「応募獲得くん」を運営する事業者の発表によると、導入企業では次のような実績が報告されています。

  • 月間30〜60名程度の応募獲得
  • 月4〜6名の採用
  • 平均採用単価は約7.2万円

これは特定の採用支援サービスを使った企業の実績データであり、軽貨物業界全体の平均を示す統計ではない点には注意が必要です。ただし、業界特化の採用支援サービスがビジネスとして成立している時点で、委託会社側にとって「ドライバーの採用」がそれなりにコストと労力のかかる課題であることは読み取れます。

比較として、中途採用市場全体の相場感も見ておきます。人材大手のマイナビが2025年3月に発表した調査では、2024年の中途採用にかかったコストは、従業員数3〜50名の企業で年間平均約119.3万円(実績ベース)という結果が出ています。企業規模が大きくなるほどこの金額は増え、301〜1,000名規模では年間平均500万円台後半まで上がります。

この「年間の採用コスト総額」を採用人数で割ったものが「採用単価」で、業種・採用手法によって数万円〜数十万円と幅があります。軽貨物業界の平均採用単価7.2万円という数字は、一般的な中途採用の相場と比べると低めに見えるものの、それでも委託会社にとって「1人あたり数万円のコストと手間をかけて確保している人材」であることに変わりはありません。

現場から

具体例で考える

たとえば、委託会社が求人を出してから1人採用するまでに約7.2万円かかっているとします。この委託会社が今のドライバー10人のうち1人でも辞められて再募集することになれば、単純計算でも同じだけのコストが再発生します。さらに求人から採用までの期間、その分の配送業務を他のドライバーでカバーする必要も出てきます。

単価交渉の場面では、「今の条件では割に合わないので他の委託先を検討している」という話をゼロから切り出すより、「継続してもらうことにも会社側にメリットがある」という前提を共有した上で、稼働実績や配送品質を材料に話し合うほうが建設的な場合が多いです。実績のあるドライバーであれば、委託会社にとっても再採用コストとの比較で検討してもらいやすくなります。

契約更新のタイミングで待遇面の相談をする場合も同様で、「なぜ今のドライバーと条件を見直す価値があるのか」を、稼働日数や配送件数といった具体的な実績とセットで伝えると、単なる要望よりも話が進みやすい傾向があります。

よくある質問

Q. 委託会社にこの採用コストの数字をそのまま伝えてもいいですか。

数字自体は業界の一部事例として公表されているものなので、話題として持ち出すこと自体に問題はありません。ただし「だから条件を上げてほしい」と一方的に迫るより、自分の稼働実績や継続意思とセットで伝えるほうが、交渉としてはまとまりやすいです。

Q. 単価交渉はどのタイミングで切り出すのが一般的ですか。

契約更新や案件量の見直しのタイミングで話す委託ドライバーが多いようです。繁忙期の真っ只中より、落ち着いた時期に稼働実績を持って相談するほうが、委託会社側も検討しやすい傾向があります。

Q. 交渉がうまくいかなかった場合はどうすればいいですか。

委託先を複数に分ける、あるいは他の委託会社への切り替えを検討するという選択肢もあります。委託先を複数に分けるメリット・デメリットや配送会社と契約する前に確認しておきたい条件のポイントも参考にしてください。

注意点

⚠ 数字の使い方に気をつける

7.2万円という数字は、特定の採用支援サービスを導入した企業の実績であり、すべての委託会社・すべての地域に当てはまる統計ではありません。「相場はこうだから条件を上げるべき」と断定的に迫るのではなく、あくまで交渉の材料の一つとして、自分の実績や継続意思と組み合わせて使うのが現実的です。

数字を交渉の武器として振りかざすと、かえって関係がこじれることもあります。委託会社側の事情(繁忙期の人員体制、他のドライバーとのバランスなど)も踏まえた上で、対話として進めることが大切です。

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まとめ

軽貨物ドライバー1人あたりの採用コストは、業界特化サービスの実績で平均約7.2万円という数字が報告されています。委託会社にとってドライバーの再採用は決して安くない負担であり、この相場観は単価交渉や契約継続の話し合いを進める材料になります。数字はあくまで対話の材料として、自分の稼働実績とセットで伝えるのが現実的な使い方です。