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配送会社・案件比較

配送会社と契約する前に確認しておきたい条件のポイント

軽貨物ドライバーが配送会社と業務委託契約を結ぶ前に、フリーランス新法の観点も交えて確認しておきたい報酬・費用・解除条件のポイントを整理しました。

契約書にサインする前に確認すべきこと

軽貨物ドライバーとして配送会社と契約する場合、多くは個人事業主として業務委託を受ける形になります。委託契約は雇用契約と違い、労働基準法のような手厚い保護がそのまま当てはまるわけではありません。だからこそ、契約書の内容を自分で読み込み、疑問点を契約前に解消しておく姿勢が欠かせません。

一方で、従業員を使わずに個人で業務委託を受けるドライバーは、フリーランス新法(フリーランス・事業者間取引適正化等法)が定める「フリーランス(特定受託事業者)」に当てはまることが多いとされています。この法律により、業務を委託する企業側には契約条件を明確に伝える義務が課されています。委託先を選ぶときは、この法律で定められた最低限のルールを物差しにすると判断がしやすくなります。

「取引条件の明示」を確認する

フリーランス新法では、業務委託をした場合、直ちに書面または電磁的方法(メール、SNSのメッセージ等)で取引条件を明示することが義務付けられており、口頭のみの説明は認められていません。明示すべき事項として、発注事業者・フリーランスの名称、業務委託をした日、給付の内容、給付を受領する場所、検査を行う場合はその完了期日、報酬の額および支払期日、金銭以外の方法で報酬を支払う場合はその方法などが挙げられています。

注意したいのは、契約書を交わしていれば自動的にクリアというわけではない点です。契約書があっても、これらの明示事項がすべて書かれていなければ、取引条件の明示としては不十分とされます。口頭で「あとで説明する」と言われたまま契約書にサインを求められる場合は、いったん持ち帰って内容を確認したほうが安全です。

最低限メモしておきたい項目

- 業務内容と稼働エリア・時間帯 - 報酬の算出方法(単価・歩合など)と支払期日 - 検収(検査)の有無とその期日 - 契約期間と更新・解除の条件

報酬・支払い条件を確認する

報酬の支払期日は、フリーランス新法上、原則として給付を受領した日から60日以内のできる限り短い期間で定めることになっています。「翌々月払い」のように支払いサイトが長い契約もあるため、資金繰りに影響が出ないか事前に確認しておく価値があります。

フリーランスに責任がないのに、いったん決めた報酬額を後から減らして支払うことは禁止行為とされており、通常支払われる対価より著しく低い金額を一方的に定める「買いたたき」も同様です。契約後に「思っていた単価と違う」というトラブルを避けるため、単価や歩合の計算方法は契約書やそれに準ずる書面で確認しておきます。前払い・立替払いに利息が付く契約もあるという指摘があるため、支払い条件に利息や手数料が含まれていないかも見ておきたいところです。

契約前に発生する費用を確認する

車両のリースや購入など、契約段階で費用が発生する仕組みになっている委託先もあります。車両を持ち込む形であれば費用がかからないケースもあるため、車両調達の方法によって初期費用がどう変わるかを比べておくとよいでしょう。解約違約金や事前保証金のように、稼働を始める前にまとまった金額を求められる契約は、内容に見合っているか慎重に見極める必要があります。

正当な理由がないのに、委託先が指定する物品やサービスの購入・利用を強制することは禁止行為に当たるとされています。「制服代」「保険料」など名目はさまざまですが、何のための費用で、金額の根拠は何かを尋ねて、納得できる説明が返ってくるかを見ておくと安心材料になります。

契約解除・更新条件を確認する

契約期間が6か月以上にわたる業務委託では、契約を解除する場合や更新しない場合、少なくとも30日前までに書面やファクシミリ、電子メールなどで予告することが義務付けられています。予告後に解除の理由を求めた場合は、遅滞なく開示する義務もあります。

契約書の中には、2〜3か月前の通知を求めるものや、解約金が設定されているものもあります。長期の拘束や高額な解約金は、別の委託先に切り替えたいときの負担になりやすいため、契約前に必ず目を通しておきたい項目です。

個人事業主としての働き方の説明があるか

業務委託を受ける以上、社会保険料や確定申告といった手続きは基本的に自分で行うことになります。委託先によっては、こうした個人事業主特有の負担について説明があるところとないところがあります。契約前の面談で、休みの取り方や急な体調不良時の対応、他社の仕事を掛け持ちできるかどうかまで確認しておくと、稼働を始めてからのミスマッチを減らせます。

仕事がない月でも一定の会費がかかる仕組みの委託先もあるため、稼働がない期間の費用負担についても質問しておく価値があります。

こんな委託先には注意

契約書の説明を省略してサインだけを急がせる、質問への回答があいまい、解除条件や費用の根拠を尋ねてもはぐらかす—こうした対応が見られる場合は、契約を急がず持ち帰って検討したほうが無難です。

複数の配送会社を比較検討する

条件を比較する材料がないまま1社だけで決めてしまうと、後になって他の委託先の方が条件がよかったと気づくこともあります。委託先を1つに絞る前に、複数の企業から話を聞き、報酬体系や契約条件を並べて比較しておくと、自分の働き方に合った相手を選びやすくなります。すでに稼働しているドライバーの間では、委託先を複数に分けて仕事を受ける働き方も選択肢の一つとして知られています。詳しくは委託先を複数に分けるメリット・デメリットにまとめています。

この先の一歩

契約条件を確認したら、次は収入の仕組みそのものを理解しておくと、提示された報酬額が自分にとって妥当かどうか判断しやすくなります。単価や稼働時間、経費の考え方は軽配送ドライバーの収入はどう決まるか|単価・稼働時間・経費の考え方にまとめています。また、個人事業主として発生する税金や保険料、確定申告の流れをまだ把握していない場合は、個人事業主として軽配送を始める前に知っておきたいお金の話(税金・保険・確定申告)も合わせて確認しておくと、契約後の資金計画が立てやすくなります。

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