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配達テクニック

軽貨物ドライバーは1日何個配れるのか|平均件数と時間配分の目安

軽貨物ドライバーが1日に配れる件数の目安を案件タイプ別に整理し、件数を左右する要因・時間配分・安定させる工夫をまとめました。

1日の配達件数はどれくらいが目安か

軽貨物ドライバーが1日に配る個数は、案件の種類によって大きく変わります。同じ「配達」でも、宅配便系のラストワンマイル案件と、企業間の定期便(BtoB)では前提がまったく違うためです。

  • 宅配便系(個人宅への小口配達): 1日あたりおおむね80〜150個程度がひとつの目安です。エリアの密度や再配達の多さで上下します
  • 企業間の定期ルート配送(スーパー・コンビニ向けなど): 1日あたり10〜30件前後の拠点を回るケースが多く、1件あたりの荷物量が多い分、件数自体は少なめになりがちです
  • スポット便・チャーター便: 1日1〜数件で、件数より走行距離や拘束時間で報酬が決まる構造です

「1日何個」という数字だけを見ると宅配便系が多く感じますが、拘束時間・体力の消耗・単価はそれぞれ別物です。件数の多さがそのまま稼ぎやすさを意味するわけではない点は、案件を選ぶ段階で意識しておきたいところです。

配達件数を左右する要因

同じエリア・同じ荷物量でも、件数が伸びる日と伸びない日があります。主な変動要因は次のとおりです。

要因件数への影響
エリア密度(住宅密集地か郊外か)密集地ほど1件あたりの移動距離が短く、件数は伸びやすい
建物の形態(戸建てか集合住宅か)オートロック付き集合住宅は入館・呼び出しで時間を取られやすい
再配達の発生率不在が続くと同じ荷物に複数回訪問することになり、実質の効率が下がる
荷物のサイズ・重量大型・重量物は積み下ろしに時間がかかり、件数は減る傾向
時間帯指定の有無指定が集中する時間帯はルートの自由度が下がり、遠回りが増えやすい
天候・道路状況雨天や渋滞は移動時間を押し上げ、件数に直結しやすい

案件を探すときは「1件あたりの単価」だけでなく、これらの要因を合わせて聞いておくと、想定していた件数と実際の差が小さくなります。

時間配分の考え方

1日の稼働を大まかに割ると、次のような時間配分になるケースが多いようです。

手順
  1. 1積み込み・出発前準備(30分〜1時間程度) — 荷物の仕分け、車両点検、ルートの確認
  2. 2午前の配達(3〜4時間程度) — 比較的不在が少なく、件数を稼ぎやすい時間帯
  3. 3昼の休憩・調整時間(30分〜1時間程度) — 午前の遅れを取り戻す予備時間としても使われがちです
  4. 4午後の配達(3〜4時間程度) — 時間帯指定や再配達が集中しやすく、ペースが落ちやすい
  5. 5集荷・帰庫・翌日準備(30分〜1時間程度) — 伝票整理や車両の後片付け

ポイントは、午前と午後を同じペースで走ろうとしないことです。午後は不在や時間指定の対応で計画通りに進まないことが多いため、あらかじめ午前に多めのバッファ(余力)を作っておくと、1日トータルの件数が安定しやすくなります。

件数を数えるときの注意

求人票やマッチングアプリの「1日◯件」という表示は、繁忙期の実績や条件の良いエリアの数字が使われていることがあります。応募前に「エリア」「荷物のサイズ」「再配達の扱い」を確認し、自分の経験や体力と照らして無理のない件数かを見積もっておくと、想定とのズレを減らせます。

件数を安定させるための工夫

件数を底上げする工夫は、走るスピードを上げることではなく、無駄な移動と待ち時間を減らすことに集約されます。

  • 積み込みの段階で配達順にコンテナを並べておく — 車内での荷物探しの時間を減らせます
  • 訪問順をエリアごとにまとめ、同じ道を何度も通らないルートを組む
  • 不在が多い時間帯(平日昼など)を把握し、その時間帯は在宅率の高いエリアに回す
  • 時間指定の荷物を先にマッピングし、指定のない荷物でルートの隙間を埋める
  • 再配達の連絡はできるだけ早めに入れ、当日中に再訪できるよう調整する

こうした積み込み・ルート設計の工夫は、配達を早く終わらせる積み込み・ルート設計の基本でも扱っています。件数を増やしたいと感じたときは、走り方より準備の段階を見直すと変化が出やすいところです。

近年は配車・ルート最適化にAIを取り入れる動きも出てきています。手作業でルートを組むより、訪問順の候補を自動で提示してくれるツールを併用することで、迷いの時間を減らせる場合があります。この分野は配車・ルート最適化にAIツールをどう使うかで詳しく紹介しています。

件数を追いすぎることのリスク

件数を伸ばそうとして休憩を削ったり、法定速度を超えるペースで走ったりするのは、事故や体調不良のリスクを高めます。荷物の破損や誤配が増えれば結果的にやり直しの時間がかかり、件数はむしろ落ちることもあります。件数は「安全に回せる上限」の範囲で伸ばしていくものと捉えておくのが無難です。

🚚 現場から

件数がなかなか安定しないという相談は、走行ルートよりも「積み込みの並べ方」に原因があることが多いようです。荷降ろしのたびに車内を探す時間は積み重なると意外に大きく、出発前の数分の仕分けが1日の件数を左右する場面をよく見かけます。焦って車を出す前に、荷物の並びを配達順に整えるひと手間を習慣にしてみると、変化を実感しやすいはずです。

この先の一歩

1日の配達件数は、案件の種類・エリア・積み込みの工夫で大きく変わります。まずは自分が扱う案件の性質(宅配便系か定期便かスポットか)を把握し、そのうえで無理のない件数の目安を持つことが出発点になります。

件数が伸びても手取りが伴わないと感じる場合は、件数そのものより単価や経費のバランスに課題があることも少なくありません。軽貨物の手取りはいくら?月収・年収のリアルな目安もあわせて確認しておくと、件数と収入の関係を整理しやすくなります。